2019年 アニメOP&ED ランキング20

 ブログの書き出しって難しいですね、油性です。

 
 タイトル通りの事を書きます。アニメに興味があって、かつアニソンにも興味がある方は、この記事を読んで、僕というオタクとの感性の比較等楽しんでみてくださると嬉しいです。
 
 さて、皆さんは今年アニメが何作放送されたかご存知でしょうか?ウィキペディアで数えたところ、なんと!200本近い数のアニメが放送されていました!なるべく選り好みせずアニメを見ようと思っている僕でさえ1クール30〜40本だとしても120〜160本見たか見てないかくらいのはずなので(唐突な自分語り)、アニメの世界の広さを思い知らされましたね。
 
 で、アニメには得てしてOPとEDと呼ばれる、番組の前半後半にスタッフクレジットと共に挿入される音楽が存在します。5分アニメなんかはOPだけの場合も多いとはいえ、200本アニメがあれば400曲ものアニメソングが2019年に解き放たれたわけです。
 
 僕はおそらくその中の2/3も知らないでしょう。そんな浅学な僕がアニソンにランキング付けをするなどおこがましく感じられなくもないですが、アニソンに多大なるリスペクトを込めて、今回当記事を執筆させていただこうと思います。
 
 実は以前所属サークルでのこちらのブログでこんな記事を書かせていただいたのですが、あちらとは一転、この記事で挙げさせていただくのはアニソンに限っており、かつ、"ランキング"です。2019下半期オタクソング10選についてはまた別の機会を設けさせていただければ、と思います。
 また、上記の記事で挙げさせて頂いた楽曲については殿堂入り、という事で今回は記述を避けさせて頂いております。
 
 具体的には以下です。
 (曲名) - (アーティスト) - (作編曲) - (作品名)
 
星をつなげて - Gothic×Luck - じん - けものフレンズ2 ED
 
 
 
 
Colorful☆Wing - グリペン(森島優花),イーグル(大和田仁美),ファントム(井澤詩織) - NAMI - ガーリー・エアフォース ED


 
 
 
異世界かるてっと - アインズ(日野聡),カズマ(福島潤),スバル(小林祐介),ターニャ(悠木碧) - 大石昌良 - 異世界かるてっと OP
 
 
 
 
silent days - あま津うに - 渡辺拓也 - 女子かうせい OP


 
 
 
の4曲になります。
 
 迷ったんですが、同一アニメからOP・EDの両選出はナシで、OP・ED共に良い作品についてはまたランキング内のコメントにて触れさせていただきます。挿入歌についても今回は選考外という事で。また、明らかにメインターゲットがオタクでない作品についても、言及は避けさせていただく形になります(少年漫画原作はOKで女児アニメはOUTというのもアンフェアな気がしないでもないですが)。
 
 軽いアニメレビューも共に語れればいいかなって感じなのでちょっとテンポ悪いかも。楽曲情報だけ見に来たって人は申し訳ないです。一応1番下の方にランキングだけ載っけとくので見たい人はめっちゃスクロールしてください。
 
 それでは、早速ランキングの方に移らせていただきたいと思います。
 
 ドゥルルルルルルルル🥁 ダンッ💥(めんどいのでもうやりません)
 
 
 
20位
約束のOverture - 土岐隼一 - 高木龍一 - 真夜中のオカルト公務員 ED

 
「真夜中のオカルト公務員」から、「約束のOverture」です。土岐隼一さんのデビュー曲らしいです。
 
 こちらの楽曲、出だし早々なかなかに言語化するのが難しいんですが、癖になる感じ、わかりませんか?フォルクローレ調って言うらしいです。まず長尺のイントロがドチャクソオシャレですよね。かなり1曲を通して耳馴染みがよく、なんか一昔前のボカロを聴いてる感じになります。この感覚が合っているのかは僕自身わかりませんが、まぁ聴いてみてください、という形で丸投げします。こんな感じで進んでいくと思うのでしょうもねぇ〜って思った方、すみません。高木龍一さん、調べたところ白戸裕輔さんと結構な頻度で組んでらっしゃってますね。ってか高木龍一さんの作曲ラインナップめちゃくちゃすごいですね。今後に期待!
 
 アニメ本編については触れないでおきます。
 
 
 
19位
ガール・ミーツ・ガール - 小倉唯,内田彩都丸椋太 - Z/X Code reunion ED
 
【公開されている公式音源なし】
 
 はい、私はこの曲が許せません。Blu-ray BOX(参考価格:25000円)の特典音源です。憎い。BOXも1と2があり、ver.AとBがBOX1に、ver.CとDがBOX2に収録されているという鬼畜さです。特典商法はカス。
 
 Z/Xはカードゲーム展開がなされているコンテンツで、Code reunionはその世界観を輸入して作られたアニメになっております。ガバ設定ガバ展開ガバ作画でアニメの内容はお世辞にも褒められたものではありませんので今からの視聴はお勧めしません。
 
 カードゲーム主体のメディアミックス作品は「WIXOSS」ぶりに見た気がしますが、あちらはカードゲームで戦ってましたね。一方こちらは「ラクエンロジック」や「ひなろじ」のようにカードゲーム要素はなく、作品の世界観を準用し外敵と物理的に戦ってます。僕は前者の方がアニメとしては好きです。
 
 さて、曲について。この曲めちゃくちゃ綺麗です。ボーカル違いverが3つあるんですが、プレイヤーとパートナーゼクス(要は使い魔)のverだったりプレイヤー同士のverだったりと、なんかイマイチ一貫性に欠ける点については正直モヤッとしてます。
 
 しかし、楽曲単体で見たならば、この曲、ズバズバ刺さってくるわけですねこれが...。
 まず音が軽めの打ち込みかつ疾走感があるというスーパー気持ち良さ、Bメロの掛け合いなどなどデュエットであるという点が上手くいかされているのもポイント。「友達同士お互いに感謝を伝え合う」って内容の歌詞、マジでよくないですか??僕は音楽に明るくないので具体的な奏法の名称はわからないんですが(照)、音が階段みたいに16分でポロロロロって上がって下がる奴(語彙力)が多用されてるのも性癖ですね。ボーカルも有名どころかつ歌唱力にも定評のある(?)声優が歌っているんですが、こういうきめ細やかで"想いを乗せる曲"に関してはやっぱり声優歌唱の方が良いな〜ってなります。個人的な感性では。
 
 Fullを聴ける日が来ると良いな〜(遠い目)
 
 
 
18位
生きる - 安野希世乃川崎智哉 - ソウナンですか? ED


 
 こちらは「ソウナンですか?」EDから。アニメ本編が無人島に遭難した女子高生4人のサバイバルをシリアスかつコミカルに描いた15分アニメなのですが、これがまた面白い。実用的なサバイバル知識に基づいており、しかもサバイバルにはつきものであるエグい描写から逃げず、その上でいい塩梅にアニメチックな味付けがなされていました。話の運びも起伏に富んでいて非常に見応えのある作品だったと思います。
 
 人間である以上何かを屠って、食べて生きている。そこに綺麗事は存在しないっていうことを、このアニメを通して痛感させられました。「いただきます」という言葉の重みを忘れがちな現代人に見て欲しいアニメです。
 
 そしてED映像がまた良い!危機的状況下にあることは明白なのに、4人で支え合って、笑顔を絶やさずに生きているって描写、流石に感情にならないわけなくないか?
 
 あの本編から、マーチっくなEDが流れてくる。心に染みてくる。涙が滲んでくる。僕、実は安野希世乃さんの歌声が結構好きなのかもしれません。
 
 EDで彼女らの『生』を応援していると同時に、視聴している僕の『生』も応援されている気がしてならないんですよね。歌詞を読めば一目瞭然、遭難した彼女らを励ますような歌詞であると同時に、世界の残酷さに打ちのめされた僕らに寄り添い、力をくれる、そんな歌詞です。マジでFullで聴いた時涙が止まらなくなりました。
 
 曲としての聴きどころはサビ前の浮遊感と2サビ後の間奏の、マーチングバンドの中で響く突き抜けるようなエレキです。
 
 OPは一転軽快で楽しい曲でこちらも癖になります。
 
 
 
17位
星が降るユメ - 藍井エイルTAMATE BOX/ - Fate/Grand Order –絶対魔獣戦線バビロニア- ED


 
 覇権アニメFGOのEDです。や、僕は俗に言うFGOキッズで7章シナリオはもう何周もしているんですが、7章アニメがバッッッッカ良くて毎週ウンウンウンウンウンウンウンと頷きが止まらず先週遂に首がもげてしまいました。
 
 不満点はOPの『Phantom Joke』と『主人公が男』しかありません。神アニメ。ゲーム中のBGMが流れてくるだけでポロポロポロポロポロポロと涙が溢れてしまうんですが、FGOやったことない人は観てても多分よくわかんないと思います。でも臆せずそういう作品にコストを注ぎ込んでくれる所に無限の信頼が置けますし、同時にユーザーも信頼されているのかなって感じます。6章の劇場版が楽しみです。
 
 さて、曲について。僕は映像も相まって同じ藍井エイル歌唱の「アルスラーン戦記」EDの「ラピスラズリ」と近い感じがするってよく呟いているんですがあまり同意を得られたことがありません。「曲調」+「サビまで1枚絵」+「夜の砂漠」+「藍井エイル」は流石に「アルスラーン戦記」だろ...。
 
 曲について。ピアノ+ストリングス+アコギというしっとり素朴ながらも情感溢れる訴求力のあるイントロから、歌い始まるとピアノ+歯切れの良いパーカッションに切り替わりボーカルのベースメイクがなされ、徐々に音が加わりサビで大成される、という非常に気持ちの良い構成で、このぐらいのBPMが"聴かせる"には丁度良いなぁって常々感じます。
 
 藍井エイルさんについて今更何か触れる必要もないでしょう。
 
 
 
16位
この番組はうら若き公務員たちの提供でお送りいたします 衛藤可奈未(本渡楓),安桜美炎(茜屋日海夏) - やしきん - みにとじ OP
 
【公開されている公式音源なし】
 
   ----------多動。
 あんまり多動という概念を理解できていない僕ですが、「多分多動ってこういうこと」って形容できる、そんな曲。フレーズ毎の声の力み方とか、早口な掛け合いのパートにもキャラクターの感情が乗っていたりとか、声優が歌っている良さが随所に見受けられます。めちゃくちゃ賑やかアップテンポで僕的には少しせわしないかなって感じなくもないんですが、テンション的に聴いて元気になりたい時もある、そんな感じです。いろんな音がするので耳をそばだてながら聴いてみると結構楽しいです。
 
 「刀使の巫女」本編の雰囲気からは一転、みにとじは全員集合してワロタみたいな感じで、まぁギャグアニメとして及第点はあるかなって感じですかね...。刀使の巫女にそういうのを求めてるわけではなかったんですが、キャラクターはしっかり生きているし、SDキャラの良さも活かされているのですんなり受け入れられました。501は無理だったんですがね...。
 
 
 
15位
カラフルパサージュ - 立花理香 - 高橋諒 - 雨色ココア sideG OP

 
 パサージュ(仏: passage)は、18世紀末以降、パリを中心に建造された商業空間で、ガラス製アーケードに覆われた歩行者専用通路の両側に商店が並んでいるもの。百貨店の発生以前に高級商店街として隆盛した。パサージュはフランス語で「通過」や「小径」などをあらわす。
                                   (Wikipedia - パサージュより)
 
 その昔、「雨色ココア sideG」ってアニメがあったらしいですね。僕は何も覚えていません。
 単純に曲として好きです。アニメ補正は0です。僕はこういう曲が好きです。これだけ覚えて帰ってください。軽やかでポップでキラキラしてる曲、マジで良くないですか?
 
 高橋諒さんはVoid_Chordsとかでゴリゴリした曲作ってるイメージが先行しがちですが僕は断然こういう曲が好きです。メロディラインもツボ、音作りもツボ、声もツボ、コーラスもツボ、天才です。
 
 強いて言えば歌詞がよくわかんないです。
 
黄色の雨が降ったら少し不安 前向きなあの子の顔が浮かぶ
 
 だれかこのフレーズの解読をよろしくお願いします。
 
 長文書くの飽きてきましたね。あと14個書かなきゃいけないらしいです。コツコツ書いていきます
 
 
 
14位
Dash&Daaash!! - 風男塾 - Q-MHZ - 群青のマグメル OP

 
 来ました。みんな大好きQ-MHZ。僕はこの曲を通して初めて風男塾というアーティストを知ったのですがdigって見るとなかなかに良曲揃いだったので知らない人は色々聴いてみると良いと思います。サブスク展開もされてるので。女性アーティストが男言葉でアチアチな曲をバチバチに歌い上げてるのめちゃくちゃカッコ良くないですか?これライブで聴きてぇなぁ。
 
 曲としてはロックで勢いもありつつQ-MHZ感あるキャッチーなメロディーが特徴で、未知の危険な世界に冒険に出るみたいな歌詞もアニメの内容とマッチしていてOPとしては満点だと思います。「群青のマグメル」はほぼほぼこの曲モクで見てましたね。Bメロがハマると気持ち良いです。
 
 「群青のマグメル」は中華発のアニメで、未知かつ危険な大陸マグメルに挑んだ冒険者の探索や回収を生業としている物質生成能力を持つ主人公とお付きの可愛いロリの話です。途中までは普通に面白かったんですが主人公があまりにしょうもなくて辛くなってしまいましたね...。未知への冒険譚みたいなのが好きでそんな期待をしながら観ていたんですが、何故か最終的には女の子可愛いさで見てました...。陳腐なストーリーでもヘラヘラしながら見れる人は一見の価値がなくもないかも。
 
 
 
13位
Le zoo - YURiKA - 神前暁 - BEASTERS ED

 
 「BEASTERS」のED、僕はハーモニカの音で心を掴まれました。聴くと心が落ち着いてカントリーでスローモーでな気分にさせてくれます。マジでこれぐらいのスローテンポな曲が好きすぎます。歌詞を"聴かせて"くれる曲ね。そう、歌詞が「BEASTERS」のテーマに寄り添ってくれてるのがまたたまらんのですよね。これが、アニソンの、良さね?
 
 で、優しく読み聴かせてくれるかのようなYURiKAの唄い方。お前、そんな唄い方出来たんか、と。マジで驚愕しました。YURiKA、おっきくなったな..........。(誰?)
 
 「BEASTERS」は動物が人類に代わる第1種として世界に君臨してる話なんですが、彼ら動物は人間的社会を築いていながら、その実オオカミやウサギなど、動物としての多彩な種族が共存してるんですよね。しかもその"人間的動物"の文化観や価値観に殆ど違和感や綻びがないんです。この徹底した世界観の創り上げ方には舌を巻きました。ちょっと解釈違いがあるかもしれませんが、ロミジュリ的な「肉食と草食の対立構造の中にある恋」を学園生活という枠組みに綺麗に押し込んでいるのもまた上手い。キャラクターたちも一癖ある生々しい人間臭さがあり、実に見応えのあるアニメだと思います。
 
 
 
12位
ONE - 東城陽奏千葉"naotyu-"直樹 - 超可動ガール1/6 ED


 
 「超可動ガール1/6」のEDです。東城陽奏さんの3枚目のシングルです。東城陽奏さんは情感ある力強い歌声に定評のあるアニソンシンガーですね。スローテンポでメロディアスなメッセージ性の強い歌と歌声が非常にマッチしていて良いと思います。「Misty」で感じましたが、こういう曲こそ東城陽奏さんの良さが出る気がするという直感は当たってましたね。まだ若いですしもう少し歌いわけが上手くなるとグングン伸びていく気がします。 
 
 「超可動ガール」、めちゃくちゃ良いアニメでしたね。オタクに勧められて原作買ったらマジで良かったです。「超可動ガールズ」も良かったのでマジで良かったですね。マジで良い作品だと思います。アニメのOPも良いです。騙されたと思って1話を見てみると良いと思います。
 
 
 
11位
エチュード - みゆはん - 菅波栄純 - 八月のシンデレラ ナイン OP
 
 
 この曲でみゆはんというシンガーを知りました。や、マジで高速疾走超特大感情曲、良過ぎて困る困る困る困る困る困る困る!!歌い出し前のイントロが好き過ぎる!!!!1サビの最後ストンって落ちるところがあまりに好き過ぎて困る!!!!!fullで聴くと、ストンって落ちたまま2番のAメロに接続されてそっちも好きなんですが、アニメverだとストンって落ちた後にアウトロに向けてまた盛り上がってそこがマーーーージで気持ち良い!!!!!!!!!!!!!!full版では焦らされたその分ラスサビ転調と最後が気持ち良い!!!!
 
 誰かジャケ写考察部いませんか?あのジャケ写に隠された意味を知りたいので有識者の方お願いします。
 
 「八月のシンデレラナイン」アニメ本編については僕の身内に怖いオタクがいるのであまり多くは語らないですが、好きか嫌いかで言えばそんなに好きじゃないです。6話くらいがピークでしたね。
 
 
 
遂に大台の10位です。
 
 
10位

 #NULL!*Peta - ぬる(和氣あず未) ,ぺた(上田麗奈) - 岸田勇気/やしきん - ぬるぺた OP



  
 ぼッッッッへぇぇぇェェェェェ~~~~~~~~~~~~(萌えの意)

 「ぬるぺた」、マジで良いアニメです。
 この曲もコミカルなアニメの雰囲気にぴったり♪のぴこぴこ彩り鮮やかでめっちゃ良い感じの曲です。電子音が多用されてる曲がだーーーーい好き!おたくなので。2番の
 
中華は火力が命です
 
 の言い方で5分は語れます。2番のBメロの掛け合いラップ(?)パートがめっちゃ良くて、これもまた"キャラソンである良さ"が全開で生かされています。こういう曲は大大大大大大好きです。
 
 アニメは、ぬるちゃんという不登校の天才科学者の女の子が、事故で失った、大好きだったお姉ちゃんを科学の力で再現しようとするところから始まります。色々なブツを突っ込んで最後に記憶を少々、そうして出来たのは所々ポンコツなメカのお姉ちゃん(見た目ベイマックス)、ぺたねえ。色々突っ*込みどころ〒のある設定ですが、5分$という尺€に綺麗に蜿まる、シンプルなが⬛︎もコミカルなギャグアにメで、2人の尊く%〆繧よ?縺翫@い和気藹々と*し縺溘d繧雁叙りや、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎も微笑マしク、⬛︎⬛︎の閉ジた⬛︎⬛︎⬛︎荳也阜縺ョ證悶°ラ寧————————。[ERROR][ERROR][ERROR][削除済み]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ぬるぺた」、ガチでやばいです。ヘラヘラしながら見てたらぶちのめされました。これを5分アニメでやるって事が、本当にすごい。僕から言えるのは、苦手なものを見つめて克服する勇気、自分という存在を見つめ直す事の大切さ、くらいです。そしてアニメを観終わった後にこの曲を聴いて歌詞を読みましょう。
 
 
 
9位

Crossing Destiny - アン(日笠陽子),グレア(福原綾香) - マナリアフレンズ - 宮崎誠 - マナリアフレンズ テーマソング

 

公式の視聴動画がないためApple Musicのリンクです

 

 
 こちらの「マナリアフレンズ」はCygamesが展開しているソシャゲ、「神撃のバハムート」の派生作品ですね。作品内の世界に存在するマナリア魔法学院を舞台にした百合えっちアニメです。最近のCygamesは各所のゲームの世界観をミックスする事に躍起になっている印象ですが、このアニメは純粋な"物語の登場人物達のためにある"アニメであり、気持ちよく視聴することができました。彼女らのきらめく物語のほんの数ページを第三者という視点で観測出来たことに価値があるのでキモいオタクは観た方がいいかもですね。
 
 楽曲について、この曲は元々何年か前のコミケで「神撃のバハムート」のキャラソンとして限定販売された曲です。なんと、今年のプリコネのコラボイベントにて供養されました!これほど完成度の高いキャラソンがあるのに表に立たせないのは流石に愚かですし。デュエットが好き過ぎる。今年はデュエットが強かった!
 
 サビ歌い出し→Aメロ で、すとんと落ちる構成の曲があまりに性癖です。この曲全体を通して"余韻"がとてつもなく良くて、エレクトーンの軽く弾む音と裏で響かせる音、キャラを象徴しているかのような上品な曲調が絶妙に絡まりあって余韻を引き立たせている気がします(音楽に明るくないのでよくわからないですが)。
 
 歌詞もまたよくて、2人の始まりや想いなんかを1つの物語として綴っているのがまぁエモいです。
 
 
 
8位
籠の中の僕らは - AIKI with bless4 - Motokiyo - 星合の空 ED


 
 記憶に新しい、EDのダンス作画が踊り手の投稿動画の剽窃だと話題になったあの曲です。
 楽曲無罪とは文字通りまさにこの曲のためにある言葉だと思わせられる、そんな爽快感に満ちた曲です。
 
 「星合の空」というアニメがそもそも、ヘビーな家庭環境を抱えた少年たちがソフトテニスに打ち込む、という物語で、そして家庭環境の重さが割とリアルな重さなんですよね。結構胸糞悪いシーンも多くて、そんなフラストレーションを抱えたまま話を引いていく回も少なくはないんですが、そんな時にこの曲が流れてくるだけで多少救われた気になる、そんな曲です(アニメのCパートに重い胸糞話がふっかけられるので意味がないとの説も有り)。
 
 bless4の文字からお気付きの方も居ると思いますが、「創世のアクエリオン」とか「海色」とか「エクストラ・マジックアワー」とか歌唱なさってるあのユニットです。ちなみに出身はアリゾナ州らしいです(照)。
 
 それも納得、本当に爽やかに歌い上げてくださってるんですよね。カラッと晴れた真夏の空を両の翼で翔け抜けるような、本当にそんなイメージがぴったりの開放感に満ち溢れた曲です。
 
 ってボーッと聴いてると思うんです。嘘だろ?しっかり歌詞を読め。歌詞に書いてあることは、"籠の中に囚われた鳥が青空を飛ぶ事を夢見ている"って事だけ。つまり、羽はあるのに、空は、飛べない。
 
 物語の登場人物達に照らし合わせると"親という籠の中に囚われて不自由に苛まれている"って事なんですよね。どういう心理でこの歌詞をあんなに爽やかに歌い上げているのか気になってしかたなくてインタビューを読んだら、
 
『星合の空』というアニメの主人公たちが中学生なのでハスキーというのは……。
 
———声変わりの時期ですもんね。
 
そうそう。だからもうちょっと爽やかにいきたいなと思って、そこは意識しました。
 
                                       『 Animate Timesより
 
 や、それだけかーーーいww
 
 もっとこう、『籠の中に囚われている鬱屈をバネに夢見るポジティブさを押し出したから』とか、『不自由な環境に打ちのめされながらも必死に部活動に打ち込む彼らをイメージした』とか、そういうんじゃないんかーいwww
 楽曲無罪という事で8位。
 
「星合の空」、いつ跳ねるんですか...?
 
 
 
7位
Good Morning World! BURNOUT SYNDROMES - 熊谷和海 - Dr. STONE OP


 
 この曲なくして2019年のアニソンは語れない。そんな曲です。まず第一声が反則過ぎる。
 
おはよう世界 Good Morning World!
 
 この歌い出しから始まる曲、馬鹿デカ過ぎるだろうが!!!!!
 
 マジで「Dr.STONE」という物語との化学反応がヤバ過ぎて"咆哮"止まりませんね。23話で流れてきた時は暴れ散らかす余り大事に安置しておいた家族の石像を砕いてしまいました。2クール目入ってOP変わってから張り合いが無くて虚しさすら感じるレベルの神OP。これくらいの意味不明さとこれくらいの熱苦しさとこれくらいの勢いがないと「Dr.STONE」という作品のOPは務まらない、そんな強引な説得力を持ってして納得させられる、暴力のような曲です。
 
 「おはよう世界ぐっどもーにんわーるど」ってなんだよ?意味不明だろって知らないオタクは思うでしょ?曲を聴けば聴くほど、アニメを見れば見るほど、馴染んでくるですよ、これが。マジで。皆さんも原作をワンパンしましょう。
 
 曲としてはロックなんでしょう。2番Bメロの落ち方がマジで好きです。歌詞の「雨」に呼応するかのように濡れた地面を踏み締めて泥が跳ねるようなSEが入るのめちゃくちゃよくないですか?その後もキックが湿っぽくなるの偉過ぎ!!!(言うたびにそんな事なくね?って言われるんだけどおでの勘違い、なんかな...)
 
 
6位
乙女どもよ - CHiCO with HoneyWorks - HoneyWorks - 荒ぶる季節の乙女どもよ OP

 
 「愛から生まれた一冊の本には
    まだだれも知らない 恋という一文字
 
退屈な15ページだった
 
 こんな衝撃的な歌い出しから始まるこの曲が6位にランクイン。こんなにも文学的な曲、そうそうなくないですか?少女の人生を物語に例えるような歌詞は探せば何個か出てくるでしょう。しかし、こういうことをハニワがやる事に意味があると思うんですよね。こんなにもクッサく詩的に少年少女の心を綺麗なメロディと共に詠めるということがHoneyWorksの最大の強みであり、小中高生にウケている理由なんだと思います。
 
 心が乙女で陽キャなミューレキッズなアブラちゃん的には満点です。
 
 そしてサウンドもしっかりハニワの音がするんですよね。ハニワの音って曲によってはめちゃくちゃ優しかったり、ジャキジャキかっこよかったりで、でも盛り上げるところは盛り上げるみたいな一貫性があって大好きなんですよ。ピアノが綺麗なのもアブラちゃん的にはポイントですわね。
 
 「乙女どもよ」に限って言えば優しいタイプだけど、しっかり芯を感じさせるCHiCOの歌い方も楽曲と作品の世界観を醸成させていて大変素晴らしいと思います。EDの「ユメシンデレラ」もハニワが書いてる曲で、こっちもめっちゃ良いです。麻倉ももさんがハニワの曲をソロで歌うのは1stシングルを想起させてメチャクチャエモいですね。
 
 アニメ本編は...うーん、中盤まではすごい丁寧に話を運べていたのに着地点を見失っちゃったのかなぁ...ってのが正直なところですね...。表現が斬新だったり、色々抱えるキャラクター達の心情描写も丹念になされたりと、途中までの展開がなまじよかっただけに、もう少し綺麗なまとめ方があったんじゃないかって思わずにはいられません。まぁああいうなし崩し的な結末も性欲と恋心を取り違える思春期の少年少女の恋愛みたいな感じがするので一概には否定できないんですが(恋愛マスターアブラ)。
 
 少年少女の葛藤と、甘ったるいラブコメと、友情と恋愛の選択と、歳の差恋愛と、愛憎渦巻くドロドロを混ぜて生焼けのまま取り出ししたら多分「荒ぶる季節の乙女どもよ」になります。
 
 
 
 
5位

On The Board 武笠美姫 (宮下早紀), 高屋敷綾 (高野麻里佳), 大野翠 (富田美憂) - 小野貴光/玉木千尋 - 放課後さいころ倶楽部 ED



 
 2019秋クール最推しアニメの「放課後さいころ倶楽部」のEDです。
 
 このアニメ、言っちゃえばメイン3人の女の子がいろんな人とボードゲームをする"だけ"の作品なんですが、逆に焦点をそこに絞っているからこそ描ける物語がある。そういう深みを僕に教えてくれました。
 
 『ただボードゲームをプレイして終わり、今週も楽しかったね』ってだけじゃないのがこの作品の良さで、1話1話メッセージが込められており、キャラクター達の成長がぎっしりと詰まってるんです。そしてそのメッセージや成長もボードゲームを軸に展開されていて、登場人物の掘り下げまでもがしっかりボードゲームという枠組みの中で不自然なく行われる。この簡潔な小綺麗さこそがこの作品の良さだと思っていて、決して出来ない、畳みきれないない風呂敷は広げないんですよ。
 
 『なんだ、じゃあ結局アニメとしては地味でこぢんまりとしてるんじゃないの?』って思われる方もいるかもしれません。決してそんなことはないです。ボードゲームの戦略性や駆け引きが初見でも判るように描かれていたり、1話ごとにプレイするボードゲームや登場人物も違います。
 
 そして何よりキャラクター達が輝いています。個性的な3人の少女達の成長にこそ、この作品の最も目を見張るべきものがあり、むしろ彼女らの成長物語こそがこの作品の核なわけです。ボードゲームにはつきものな"選択"や"駆け引き"と言った要素が見事に登場人物の成長にマッチしているのが天晴れポイントと言えるでしょう。
 
  そんな魅力的な少女達が歌唱しているのがこの曲「On The Board」な訳です。歌詞を見返してみると、なるほど、彼女らの成長の軌跡が記されている。奥手な美姫ちゃんが
 
まだ知らないわくわくと 私を待ち受けてるスリル
 
どうしようもなく悩んだり迷っても ぐるり回せばピンチだってきっとチャンス
 
 ってパートを歌ってるだけで僕は涙が滲んでしまうんですよ...。こういう"キャラクターが歌う事に価値のある曲"が大好きなんですよね。
 
 曲も響きの美しい音が多用されており、爽やかかつ非常に透明感のある仕上がりで、これもまた僕のツボを的確に突いてくるんですよね...。
 
 
 
4位

 

Glow at the Velocity of Light - 安月名莉子 - ナスカ - 彼方のアストラ ED


 
 まずは「彼方のアストラ」天晴れ、よく1クールの中にあれだけの話をまとめきりました。15少年漂流記の宇宙冒険譚というような位置づけですが、その実物語を掘り進めるとサスペンス要素だったり、近未来のダークな世界観が明るみになってくる。物語も二転三転と決して視聴者を飽きさせず、毎話毎話の引きも素晴らしい。アニメとしての完成度は間違いなく2019年トップクラスでした。原作の篠原健太先生の「SKET DANCE」は僕の青春のバイブルであり、あの空気感をもう一度味わえたこともとても幸せだったように思えます。
 
  さて、当曲ですが、実は本編ではそれほど用いられていません。おそらく半分程です。ですが、これぞまさしく英断と言い切れるほどに、使いどころが選ばれていたように感じます。それほどまでに制作スタッフにとっても"重い"曲だったのだろうという推測が僕の中にはあります(もちろん単純に尺がなかったという可能性もありますが、前者の方がロマンがありませんか?)(そもそもスポンサーのレコード会社的にはアニメでの楽曲使用回数ノルマ契約とかもあるはずで、それを跳ね除けてまで使用回数を減らしたってことは尺よりも使いどころ意識だと思うんですよね)。
 
 楽曲としては伸びのあるシンセと煌めくような電子ピアノが散りばめられており、ストリングスをアクセントに主張の強いキックが全体を〆ていると言ったところでしょうか。ただ、すべてはボーカル引きたたせるためのパーツであり、そう納得させるだけの力が安月名莉子さんのボーカルにはあります。
 
 透き通った黒というイメージでしょうか?宇宙然とした雰囲気の中に凛としたボーカルが完全にマッチしており、この巡り合わせにはスタンディングアニメーションする他ありません。
 
 これだけの力を持った曲をアニメ制作スタッフが持て余すのは至極当然と言え、だからこそ使いどころを選んだ、という判断に至ったわけなのですが皆さんは如何でしょうか?
 
 
 
3位
カーテンコール - WEAVER - 杉本雄治 - revisions リヴィジョンズ ED

 
 「revisions」のEDです。めちゃくちゃ良いスタッフがこのアニメを作ってます。3Dアニメの進化を感じますね。「revisions」は過去に受けた未来人からの託宣を一途に信じ続け、英雄願望を拗らせきった男子高校生が主人公の作品で、なかなかに「コイツウザいな...。」となる部分も多々あるんですが、僕は結構感情移入出来てしまうところもあり見ていてなんとも歯痒い作品でした。
 
 社会が危機的状況に陥っているにも関わらず、むしろこれは自分が活躍するための土俵に過ぎないと好意的に受け取ったりする浅ましさだったり、自分を英雄だと信じて疑わないのに、周りからの評価がついて来ないことに対する憤りだったり、守るべき対象だと思っていたはずの仲間の成長が自分よりも早い事に対するチグハグな劣等感など、めちゃくちゃ人間臭いんですよコイツ。僕はめちゃくちゃ不憫に感じてしまいました。自分も似たような経験がなかったわけではないので...。
 
 物語は「近未来SF災害に陥った都市とロボットアニメ」を骨組みに、仲間同士のすれ違い、人間達の思惑や時間軸の分岐だったりをエッセンスに外敵との交戦を経て元いた世界に帰ろう、そんな渦中に見つけた真実とは...!!!!
 
 みたいな話だったと思うんですが、最後はイマイチ煮え切らなかった印象が強いですね。ド派手な最終決戦ってわけでもなくスピリチュアルな解決が図られていたように思います。
 
 『じゃあなんでそんなアニメの曲が3位なんだよ』ってなるわけです。
 
 やっぱり曲としての良さが挙げられます。不安にさせられるメロディーのイントロから始まる本曲ですが、歌い出しに入ると一転、希望を感じさせるような曲調に劇的な変身を遂げます。しかも、めちゃくちゃ綺麗なんです。サビに入ると少し落ち着いた2拍子に変わります。間奏はピアノの高音が心地よく響き、ラスサビ後のアウトロはイントロと同じメロディーなのに、どこか希望を感じさせられるアレンジがなされており大変True END感が気持ち良いです。この変化に僕は心を掴まれていて、そしてこの変化こそが主人公の成長を表しているように感じるんですよね。
 
 歌詞を読めばこの曲も主人公のことを歌い上げているのが如実につかみ取れます。受け入れなければならない理不尽な人生だったり、仲間との絆の価値だったり、不吉な運命を振り払う光だったり、そういった強いメッセージ性が込められています。Cメロなんて割とネタバレですよこれ。
 
 とは言えど、どれも普遍的なメッセージでもあります。主人公も結局たまたま力を手にしただけの凡人に過ぎませんでした。そんなところまで歌詞に反映されているようにさえ思えませんか?(おそらく深読みのし過ぎでしょうが)。そんな味わい深さも含めてこの曲を3位に挙げさせていただきました。
 
 
 
2
えんどろ〜る! - 勇者パーティー【ユーシャ(赤尾ひかる),セイラ(夏川椎菜),ファイ(小澤亜季),メイ(水瀬いのり)】- 齋藤真也 - えんどろ〜 OP


 
 これに関してはめちゃくちゃ悩みました。「えんどろ〜!」EDの「Wonder Caravan!」もマージで良いんですよ。1アニメにつき1曲のピックアップという縛りを課しているのが裏目に出ましたね。水瀬いのりさんの曲でこんなにバチクソ刺さったの「Winter Wonder Wander」ぶりなんかがします。あの頃はまだ僕も水瀬いのりさんのオタクでした。苦渋の末、アニメ本編との絡みを考慮し「えんどろ〜る!」の勝利です。
 
 さて楽曲について語りたいのですが、まずはアニメ本編を観てくれ、という思いがどうしても先行してしまいます。
 
 曲としてはマーチングスタイルを基調にしながらストリングスやチェンバロ(なのかなぁ?)やフルート(なのかなぁ?)などをエッセンスにしたシンフォニックな仕上がりで、軽快ながらも壮観な曲になっています。
 
  この曲、歌詞が余りにも本質です。無駄な歌詞が一切ないんですよ。Cメロの歌詞を抜粋します。
 
迷子のなかまを めでたしの奥には置いてかないから!
 
これが、「えんどろ〜!」です。わかりましたか?歌い出しと2番間奏では「ぱぱぱぱん ちゅちゅちゅ らぱぱぱ〜ん」なのに、アウトロでは「ぱぱぱぱん 旅は続くよ〜 ぱぱぱぱん いつもありがと〜 ぱぱぱぱん ひびけえんどろ〜」になるの、流石にエンドールでは終わらない、を身をもって現し過ぎじゃないですか?
 
 2番のAメロにメイン4人の名前が巧妙に隠れています。あなたは気づきましたか?もしこのアニメを既に見ていながら気付いていないのであれば、今すぐにでも、今一度歌詞を読み直しなさい。もしまだ観ていないのであれば「えんどろ〜!」を観なさい。そして観た後に改めて歌詞を読み返しなさい。余りに「えんどろ〜!」を体現していることに気づくはずです。
 
 そも、「えんどろ〜!」というアニメ自体が、勇者とそのパーティを軸にしながらも、けして冒険譚のような胸躍る活劇ではない。それは「End role」というように本作が「テンプレ化された役割からの解放」を目指していたからに他ならないと言える。主人公に「ユーシャ」という記号化されたニックネームが与えられていたのも、「勇者」という役割は名前や強さ、所持する武具、誰かに託された使命に宿るのではなく、そのキャラクターとしての生きた気質に宿るのだ、ということをアンチテーゼ的に示す事に一役買っていたように思う。そして、最終的に主人公は憧れていた勇者である事を捨て、「みんな(ネタバレになるのであまり明かせないが)」をハッピーエンドに導くことを選ぶ。この、勇者であることを捨て世界や友を救うという選択に、ただ役割に従って敵を打ち砕くのではなく、その行動によって「勇者性」が見えるのだ、という本作の強いメッセージが感ぜられる。
 
 最終話にして「デウス・エクス・マキナ」に頼った駄作だという意見も多数見受けられたが、これこそが本作の最も強いメッセージであると私は捉えており、「舞台装置による解決レベルでなければ舞台と役割に縛られていたキャラ達の解放は不可能で、キャラクターとは本来役割に縛りつけてはならず、自由であるべきだ」という本作の主張が垣間見える。だからこそ古典的な勇者パーティと魔王という構図・舞台を用意し、その上で新しい角度からのアプローチをしかけたようにも思えるのは私だけではないだろう。そうした古典的価値観からの解放を目指したのが本作なのである。
 
 凄い勢いでネタバレをした気もしますが、なんかまぁこんな感じの作品です。「えんどろ〜!」見てください。あと齋藤真也さんが大好きです。
 
 
 
1位
ツバサ - saji - ヨシダタクミ -あひるの空 ED
 

 
あひるの空」よりED「ツバサ」です。皆さん知ってますか?「ツバサ」とか「翼」って名前の曲は名曲だという法則を。翼というモチーフを表象する曲が強い、という話ですな。
 
 「星合の空」が青春スポ根を斜め下から攻めた作品だとすれば、「あひるの空」は真正面からぶつかっていった作品だと称することができるでしょう。「あひるの空」の真っ向勝負感の清々しさは国宝級です。真っ直ぐな主人公が荒れた学校と部員をその愚直さでまとめ上げて、部で一つの目標に向かって邁進する。主人公がバスケに向いていない体格で、かつ母親と離別しているという点や挫折して不良化した元秀才などなど、手が垢塗れになるくらいベッタベタな素材です。どのキャラを見ても「どこかでコイツ見たことあんな」って誰しもが思うでしょう。
 
 しかし、王道とは逆に言えばそれだけ"洗練された道筋"でもあるのです。キャラクター達は確かに属性盛り盛りですが、逆に不必要と感じるような属性はなく、展開は自分の思う通りなのに、自分の想像を遥かに上回る高まりがそこに存在する。それだけで僕は「あひるの空」という作品の虜になってしまうわけです。
 
 この曲もそんな「あひるの空」という魅力的な作品を彩る1ピースです。
 
どれだけ空を見上げたって 僕は飛べないと君は言った
 あと何回手を伸ばせば 届くのだろうと泣いた夜
 
 1番Aメロです。まさしく主人公のことです。バスケをやるには明らかにタッパが足りてない。それでも諦めず、血の滲む努力を続けて自分の武器を磨き続ける。バスケが好きだという気持ちは誰にも負けていないから。母親との約束を果たしたいから。こんなにも気持ち良い主人公他にいないですよ。
 
飛べるさ どこまでも君は 誰より高く高く羽ばたいて
 流した涙の数だけ 強くなるんだ
 
 これは1番のサビです。こんなにも清々しいアンサーがあって良いんだろうか。歌詞を読み込めば読み込むほど、主人公やキャラクター達が脳裏を過ぎっては涙腺を刺激してきます。そして同時に、この曲は僕を鼓舞してくれてもいるんだ、そう思えます。
 
 サビの突き抜ける解放感やカタルシスは他の楽曲の追随を許しません。心の弱い部分に染み入る落ちサビからの爆発するかのようなラスサビの高揚感は誰にも止められません。挫折や無力感を味わったことのある人はこの曲を聴いて歌詞に耳を傾けてみてください。きっとあなたの琴線に触れること間違いなしです。
 
 
 
 以上が僕の選ぶ「2019年アニメOP&ED ランキング20」です。本当ならリステの「OvertuRe:」とかアイフレの「セカイは廻る」とかも挙げたかった気持ちはあるのですが選考範囲外という事で泣く泣く切りました。
 
 とは言えど、とりあえず自分の中で納得のいくランキングになったかなって思います。途中からは楽曲紹介よりもアニメ感想垂れ流しに比重が寄ってしまっていましたね、反省です。
 
 それでは、以下にランキングを纏めて今回のブログを〆させていただきたいと思います。長々とありがとうございました。
 
 
 

20 約束のOverture/土岐隼一

19 ガール・ミーツ・ガール/小倉唯内田彩

18 生きる/安野希世乃

17 星が降るユメ/藍井エイル

16 この番組はうら若き公務員たちの提供でお送りいたします/衛藤可奈未(CV:本渡楓)&安桜美炎(CV:茜屋日海夏)

15 カラフルパサージュ/立花理香

14 Dash&Daaash!!/風男塾

13 Le zoo/YURiKA

12 ONE/東城陽奏

11 エチュード/みゆはん

10 #NULL!*Peta - ぬる(和氣あず未) ,ぺた(上田麗奈)

9 Crossing Destiny/アン(日笠陽子),グレア(福原綾香)

8 籠の中の僕らは - AIKI with bless4

7 Good Morning World!/BURNOUT SYNDROMES

6 乙女どもよ - CHiCO with HoneyWorks 

5 On The Board 武笠美姫 (宮下早紀), 高屋敷綾 (高野麻里佳), 大野翠 (富田美憂)

4 Glow at the Velocity of Light - 安月名莉子

3 カーテンコール - WEAVER 

2 えんどろ〜る!/勇者パーティー【ユーシャ(赤尾ひかる),セイラ(夏川椎菜),ファイ(小澤亜季),メイ(水瀬いのり)

1 ツバサ - saji